Q:
 von Freyの刺激毛による刺激強度を確かめるため、刺激毛で秤を押したところ 0.524468 g と測定された。レポートに、刺激強度は何 g と書くべきか考えよ。

A:
 ここで知りたいのは、まず、何十gという値になるのか、何gという程度なのか、それとも0.何gという単位なのか、ということである(つまり、浮動小数点表記 a×10b で言えば b がどれくらいであるのか)。したがって、a の有効桁数を多く取る必要(あるいは意味)は無く、1桁か、せいぜい2桁で充分である。

 また、練習すれば「0.5 gの刺激」と「0.6 gの刺激」を使い分けることは可能かもしれないが、「0.52 gの刺激」と「0.53 gの刺激」は無理だろう。逆に、皮膚感覚の感度は、「0.5 gの刺激」と「0.6 gの刺激」とは識別できても、「0.52 gの刺激」と「0.53 gの刺激」は不可能であろう。この点から考えても、2桁よりも多い桁数を考慮することはナンセンスのようだ。

 ゆえに、ここでは「刺激強度は 5.2×10-1 g であった」と書けばよい。