ある事象が連続して起きているとき、あるイベントの開始時から次のイベントの開始時までの間隔を「周期」という。単位は分、秒、ミリ秒など。
ある事象が連続して起きているとき、一定の時間内に起きるイベントの回数を「頻度」という。単位は回/分、回/秒、回/ミリ秒など。
また、とくに1秒間に起きるイベントの回数を周波数(Hz; ヘルツ)で表すことがある。すなわち、1 Hz は 1 秒間に 1 回、10 Hz は 1 秒間に 10 回、0.5 Hz は 1 秒間に 0.5 回(別の言い方をすれば 2 秒間に 1 回)のイベントが起きる。
周期と頻度は裏表の関係にあり、相互に変換が可能である。例えば、以下の例は各々同じ内容である。
周期が 1 秒のイベント | = 頻度が 1回/1秒(すなわち 1 Hz)のイベント |
周期が 0.5 秒のイベント | = 頻度が 2回/1秒(すなわち 2 Hz)のイベント |
周期と間隔の関係を式を用いて表せば、
周期(秒) | = 1 / 頻度(Hz) |
頻度(Hz) | = 1 / 周期(秒) |
【例題演習】
ある人の平常時の心拍は1秒間隔であった。このとき、
この人の運動時心拍数は、分当り 120回 であった。このとき、
電気刺激装置を用いて標本を刺激する際、
PowerLab Scope ソフトウェアを用いて電気刺激をおこなう場合などは、「頻度」や「周期」ではなく「間隔(刺激間隔)」を設定する。「刺激間隔」は、「前の刺激の終了時点から次の刺激の開始時点までの時間(単位:ms など)」を表す。すなわち、三者の関係は
なお、本「生理学実習U」で生体標本に刺激を与える場合には、持続時間を短く設定する(通常は 1 ms 以下)ため、事実上「周期=間隔」として扱って構わない。