循環機能−ECGの記録
「レポート」記入のポイント
以下の点に留意してレポートを作成する。
- レポート課題
- 課題@:「心電図のQRS波の電位データ」について、3種の誘導法(第T誘導、第U誘導、第V誘導)間に関連があるか? 関連を定量的に表した上で、アイントーベンの三角形との関係をどう説明するか?
- 課題A:深呼吸によって、安静時に比べ心電図波形にどの様な変化が生じるか? 変化を定量的に表した上で、その変化要因は何か?
- 課題B:心電図記録から、自身の平均電気軸を求める(「結果」に値を記載)
- 材料と方法
隙間無く記入する必要はない。要点を捉え、概要の記述を心がける(記述量が過度に多いものは「理解不足」として減点の対象となる)。
- 材料:被験者の人数や、実験に用いた機器について過不足無く記す
- 手続き:実験の手続き(手順)について正確かつ簡明に記す
- データ処理:実験結果を集計(定量化)した方法と、どのように作図したのかを記す(注:結果の表などを書く場所ではない)
- 結果
- 図(グラフ)
- 対象データ(課題@の場合):心電図から計測した「QRS群の振幅」(T、U、V誘導)
- 対象データ(課題Aの場合):安静時・深呼吸時それぞれの「R-R間隔」
- 被験者:20名分(自班の全員および不足を他班から補う)
- 横軸、縦軸:それぞれの計測値
- 課題@(図1)では、1被験者を1マーカー(点)として「T誘導とV誘導の和」と「U誘導」の散布図を描く
- 課題A(図2)では、R-R間隔の平均値を棒グラフで描く
- いずれの課題も、軸名、単位、および図のタイトル(下部)を忘れずに記載
- 知見:図の概要(図で示したこと)を定量的に説明する
- 自身の平均電気軸の値を記載
なお、「定量的な表現」については「基礎知識」を参照する
- 考察(考察の観点)
- 課題@
- 2変量間(UとT+V)の関連性の強弱は?
- 2変量間の関連の強弱と、アイントーベンの法則との関係は?(法則は成立しているか?)
- 課題A
- 安静時と深呼吸時の記録間で数値に差異が認められたなら、その理由は?
発展的課題
リンク先の「発展的課題」は必須ではない(設定された獲得目標を逸脱する)が、今回入手した結果を記述し、考察する際のヒントとして目を通してほしい。